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噂のVasilisk VAS-01をレビュー

ギター

5万円前後で良質なギターって何?って聞かれたとき、ちょっと前までならIbanezかBacchusを推してましたが、最近は一本心揺さぶる仕様のギターが出てきました。

KEY楽器プロデュースでオリジナルブランドであるVasilisk(バシリスク)のVAS-01というギター。2023年5月現在で49,500(税込)。

…見た目Suhrやないか(笑)

っというわけで私、早速買ってしまいましたのでレビューしていきたいと思います。

Vasilisk VAS-01 基本スペック

ボディトップ:フレイムメイプル
ボディ:バスウッド
ネック:メイプル
指板:パーフェロー
スケール:648mm
ナット幅:42㎜
フレット:24F ミディアムジャンボ(ステンレス)
ブリッジ:2点支持
ペグ:ロッキングチューナー
コントロール:マスターボリューム/マスタートーン
※ボリュームとトーンはPUSH/PUSHで前後ハムをコイルタップ
カラー:トランスピンク/トランスブルー/トランスブルーの3色

いいとこ押さえてるなー。どんなジャンルでもいけてしまう超絶優等生なスペックと見た目だと思います。

Vasilisk VAS-01のプレイアビリティ

弾きやすい。申し分なく弾きやすい。
ネック裏はナチュラルフィニッシュでサラサラしてます。
スタンダードなCシェイプでどっちかと言うと細い…かな。決して太くはないです。

Vasilisk VAS-01のネック裏

ジョイントはしっかりとヒールレス加工されていてハイポジの演奏性も抜群です。
手が小さい私はこれくらいされてないと22Fチョーキングできないんですよね(;´Д`)
ちなみに私のギター選びの基準は22Fを薬指で押さえた時に小指側がボディに触れないくらいえぐられてる事です。その点Vasilisk VAS-01は100点!

Vasilisk VAS-01のジョイント部分

弦高は6弦側12Fで2㎜くらい。まだ下げられそうですが、私はこのくらいでいいのでノータッチです。

重量の話をしておきますと、これ結構重いんですよね。体重計で量ってみたら4㎏ありました。
バスウッドだから木自体がそんなに重いことはなさそうだし塗装が厚いせいじゃなかろうかと思います。。。
トップのメイプルは紙のような厚さでしょうし(笑)

Vasilisk VAS-01のボディトップ

Vasilisk VAS-01のつくり・パーツ類

悪くない。押さえるべきところはしっかりと作られていてちゃんと使えそうでした。
前情報なしでいくらに見えるかと聞かれると7~8万円くらいと答えると思います。
持った感じ10万円以上とは思わないでしょうね。
10万円以上しないだろうなと思ったポイントは
・ペグが安そう
・指板が板目のパーフェロー
・トップのフレイムにあまり立体感がないからプリントっぽい
・ボディ材に合わない不自然な重さ(塗装が厚い?)

それでも販売価格より高い評価ですし、5万円て聞くと驚きます。

ペグ

Vasilisk VAS-01のペグ

ロッキングペグついてるのはありがたいが、こういうところでコストダウンしてるんだなと感じる精度の物でした。チューニングが不安定になったり弦がうまくロックできなかったりといった不具合はまったくないのですが、ペグの回し心地がスムーズではない。
それと重量的にちょっと軽そう。

フレット

Vasilisk VAS-01のフレット

この価格帯でステンレスフレットは凄い。エッジの処理は悪くないです。
ただ磨きが足りないのかガサガサしてる。ビブラートかけると弦とこすれる音が聞こえるくらい。
まあこれは今度弦を張り替える時にピカールで磨けば解決しそうです。
一番気になるのは一弦が弦落ちしやすい。これは個体差あるかもです。
こうやって見てみるとちょっと一弦側に寄ってますね。

Vasilisk VAS-01の弦落ち原因

ブリッジ

今のところ目立ったところはありません。アーミングした際のチューニングズレも想定内です。ここは丁寧にメンテしていく必要があるでしょう。

Vasilisk VAS-01のブリッジ

コントール周り

実はここに一番ストレスを感じるポイントがありまして、ポットのトルクがクッソ軽過ぎる。
ちょっと触っただけで動いてしまいます。
演奏中にガッとフルボリュームにしたりすると回し切った勢いでちょっと戻っちゃうくらい軽い。
あとピックアップセレクターの位置的にボリュームノブを飛び越えて操作しないといけないのですが、そんときに軽く手が触れただけで回ってしまいます。
さらに言うとボリュームの位置がストラトほどじゃないですが右手を置く位置に近く、弾いてて触っちゃうとボリュームが下がる。。。

Vasilisk VAS-01のコントロール周り

Vasiliskの音

オールマイティさのど真ん中を進む見た目で音も当たり障りない感じをイメージしてましたが結構ピックアップのパワーが強いようで元気がいいです。
クセがなくキレイに歪みます。
コイルタップした音もいいですね。これまで持ってたギターでコイルタップできたものって薄っぺらくなるだけであまり使ってこなかったのですが、このギターは中低音がスッキリして使える音でした。
木の特性や鳴りは感じませんが歪ませて使う人は気にしなくてもいいですよね(笑)

Vasiliskの総評

初中級者は即ポチでいいんじゃないでしょうか。
私はIBANEZ大好きマンなのですが、同価格帯のRG350シリーズと比べるならVasilisk VAS-01を選びますね。一番のポイントはVasiliskの方がネック材が良さげ。
あくまで個人の感想ですが、木が詰まってる感じがします…

メインで使っていくならペグとナットとポット×2は交換しときたいですね。
ピックアップは好みの問題ですが、私はこのままで十分好きな音出せそうなので替えません。

2023年5月現在、新品で49,500円。
ありなのではないでしょうか。

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