いろいろ試してみて、なんとなくG3n(G3Xn)の使い方がわかってきましたので音作りのコツを書いておきたいと思います。
今回のお話では、アンプのリターンにさす事を前提としたいと思います。そして作る音は個人的な嗜好でゲイン高めなドライブサウンドとします。よく使うアンプはJC-120です。。。
まず最初に音作りに影響するG3n(G3Xn)の特徴をまとめます。
G3n(G3Xn)の特徴1 マスターボリュームで音質が変わる
アンプのリターン端子に繋いだ場合、G3n(G3Xn)のマスターボリュームが出音の音量を決める最終的なツマミになり、0~120の間で設定するのですが、聞こえ方として「音が大きくなる」というよりも「よく聞こえてくる」といった感じがします。
わかり辛いですかね(;´Д`)
僕の印象ですが、例えば30と50で“音量”にそんなに大差がないように感じます。ただ、ボリュームを上げると高音が強調、もう少し別の言い方をすると音が抜けてきてよく聞こえるようになってくる感じです。
そして一定値を超えてくると、潰れて詰まってきます。
だからマスター上げたらトレブルを下げる、こもってたらトレブルを上げるのではなくマスターを上げるとかいう操作も試してみるといいかと思います。
G3n(G3Xn)の特徴2 キャビシミュは必須
今まで使った事のあるPODなどのアンシミュ有りのマルチでは、アンプにさすときはキャビシミュを切るのが当たり前な感じでしたが、G3n(G3Xn)はどんなセッティングでもキャビシミュ入れないと音がまとまらないようです。そしてマイクもONにした方がいい場合が多いように感じます。
G3n(G3Xn)の特徴3 ブースターも必須
僕が良く使うアンプモデリングはJCM800、ボグナー、MESA RECTI、DIEZELですが、アンプ単体でゲインを上げると低音の抜けが悪くて潰れてきます。ですので、アンプのゲインは1時~2時くらいにとどめておき、前段にODを入れます。
OD挿すだけで大体音抜けは解決しますね。中でもお気に入りはGoldDriveです。
OD挿した時のデフォルト設定で十分なのですが、それで歪み過ぎてたらアンプのゲインを下げていく事で低音弦をミュートした時の立ち上がりをコントロールしてます。
G3n(G3Xn)の特徴4 基本的にこもりがち
OD→アンシミュ→キャビシミュという流れは必須なのですが、いまいち高音が足りないと感じる事が多くあります。それでアンプのトレブルを上げるのですが、利きが悪いかそこじゃないと感じる周波数帯が出てしまう場合が多々あるので、その場合はキャビシミュの“Hi”をガツンと上げるか、マイクがONなら57側に寄せると大体思ったような抜け方をしてきます。
これでも足りないという場合は特徴1で言ってたマスターを上げるかですね。
G3n(G3Xn)の特徴5 キャビはなんだかんだヘッドとセットがいい
アンプとキャビは別々に選べますが、ドライブサウンドを作る際はヘッドに合わせたキャビを選ぶのが一番まとまります。それ以外だとマーシャルの4×12は比較的どれとも合う気がしますが、いろいろ変えてみてアンプとセットなキャビにしたときが一番しっくりきますね。
音作りのフロー
1.アンプとキャビを選ぶ
ここで音質を詰めていくような事はあまりしません。欲しい音のキャラクターに近いアンプを選んで、ざっくりと調整します。
キャビのマイクは大幅に音が変わりますので、ON/OFFでどちらが理想の音に近いかで選んでおきます。大体ONです。
この機種はこもっている音を抜けさせるよりも高音過多な物を丸めて行く方が楽だと感じてます。
2.ODを刺す
アンプのキャラクターをあまり変えず、ゲインプッシュしてくれるような機種がいいのでTS DriveやRC Boost、Gold Driveを選ぶ事が多いです。
特に音のこもりが気になる時はGold Driveを入れる事でカリっと明るくなってくれるので重宝してます。
3.アンプでゲイン調整
ほとんどの場合、ODを入れると歪み過ぎになりますので、アンプのゲインを下げます。
ODのレベルやゲインでも歪み方の調整はもちろん可能ですが、音質を維持したまま歪みの量を減らしたい場合はアンプの方を触る方が扱いやすいかと思います。
4.キャビでイコライジング
イコライジングはアンプでやりがちですが、G3n(G3Xn)の場合はキャビのHi/Lowの方が効き方が素直です。アンプのトレブルは「ジー」とか「ミー」とかいう当たりだけが上がるので、最終的な微調整でしか触っていません。
マイクがONの場合…というかほとんどONで使ってますが、SM57とMD421のバランスで質感調整します。57に寄せるとカリっとしてきて421に寄せるとザラっとしてくるイメージ。
5.後はお好きなエフェクトを
なんだかんだZNR(ノイズリダクション)は入れますけどね。そうなるとあと2個しか入れられませんけども(;´Д`)
僕はON/OFF想定のディレイと常時かけっぱなしのリバーブ(EarlyRef)を入れてます。
6.並べ替え
パッチの切り替えではなく、エフェクトのON/OFFで使う事が多いので、操作上並べ方が重要になってきます。操作できるのは横並びの3つなので。
普通ならOD→AMP→CAB→ZNR→DLY→REVとしたい所ですが、
OD→AMP→ZNR→DLY→REV→CABとしてます。
こうする事でON/OFF操作を行うアンプのレベルブーストとディレイが同一画面上に出てきますので、左右の移動をしなくてすみます。
以上。ちょっとクセがあっていい音作るのにコツがいると思いますが、詰めきった時のポテンシャルは高いのではないでしょうか。
買って初めてプリセットの音出した時は正直言ってすぐ売ろうかと思いましたが(笑)
誰でも簡単手軽にという感じはしませんが、それなりに満足いく音は作れました。
この記事見て面倒くせーなと思った人はBOSSのGT-1がいいと思います(笑)
お気軽にコメントください
今まさにg3nのセッティングで悩んでたので、凄く参考になりました。
そして音の作り方も同じようなセッティングだったので少しだけ自信もつきました!笑
全体的に良い音だと思っても低音のバッキングがどうも割れる感じで、ベースを下げるとトレブルが細い音になるので丁度良い感じにするのが難しいです…
高音も太く低音が暴れないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
アドバイスがあれば是非お願いしますm(_ _)m
コメントあざます!
セッティング結構難しいですよね。でも詰めていくと結構いい音が作れるはずです。
低音のバランスで悩んでるとのことですが、アンプのBASSとキャビのLoでは触れる周波数帯が違うようなので、ここでどっちをどう触るかがポイントだと思います。
ダイチさんの感じだとアンプのBASS下げめでキャビのLo上げのほうがイメージに近いかもしれません。
また、イコライジングでは高中低で「欲しいとこを出す」「いらいないとこをカットする」というのがストレートな考え方ですが、「低音を強調させたいから高音をカットする」という方法も重要です。
高音が出過ぎてるから低音が足りなく感じるんだなーって考え方ですね。逆もまたしかり。。。
この考え方で相対的に高中低のバランスが取れると割れる・暴れるということはなくなると思いますよ。
そしてマスター(アンプセクションのVolumeやパッチレベル)をガツっとあげてやると音量というよりも音圧が上がる感じになると思います。
なんとなく今のダイチさんの悩みを聞いてるとアンプのツマミが全部センターより右に回ってる気がします(笑)
最後に、低音の抜けが気になるときはアンプ前段にGold Driveさすのがオススメです。
ただ歪すぎにはご注意。。。
よかったら結果教えてください^^
早速のご返答ありがとうございます!
全体的にレベルを上げすぎなんでしょうかね?
今のセッティングを左から順に言いますと
[DYNAMICS]ZNR D:GTRIN D:60 T:0 D:0
[DRIVE]GoldDrive G:40 B:41 T:52 V:33
[AMP]DZ DRV B:67 M:47 T:58 P:38 G:48 V:80 D:0 M:0
[CABINET]MS4x12 M ON D57:D421:0 Hi :4 Lo:27
[Deley]Delay T:500 F:25 M:40 T:OFF
って感じです(^^;)
ディーゼルにキャビマーシャルですか。確かにマーシャルのキャビはどのアンプモデルとも比較的合う方だとは思いましたが、アンプとキャビは合わせた方がしっくりくると思います。
今手元にG3nがないのでなんとも言えませんが、数値を見る限りキャビのHiをカットし過ぎて低音が悪目立ちしてるかもですね。
もしハイがうるさ過ぎて低音も潰れるって事であればマスターが上がり過ぎてないか確認してください。(エンターボタンのあれです)
僕がだいたいマスターレベル30~40くらいでやってます。
何度もすいませんm(_ _)m
今日試しにキャビをディーゼルに変えてみたらマーシャルよりはしっくり来ました。
自分が求めてる音は大好きなアーティストの音だったので、少しでも似せれるようにしばらくイジリ倒してみたいと思います(^^)
昔から音作りが苦手で最近本格的に向き合うようになったので、マルチはど素人でして…
また良ければ相談に乗って下さいm(_ _)m
G3nでの音作りはアンプライクって感じではないですが、つめていけばいい音は作れると思いますのでがんばってください!
またいつでもどうぞ~!
先ほどコメントしたんですができてませんか?(^^;)
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