最近のアンプは直でも十分なゲインが得られますが、ちょっと低音が詰まる、ヌケが悪いなどの時はアンプインの前にブースターを繋ぐ事をおすすめします。
※今回のお話で出てくるブースターとは、アンプへの入力ゲインを増やして歪みを増す装置の事を言います。
ブースターの基本的な使い方
ブースターを使用する場合はアンプのゲインを半分程度(12時~1時)に抑えたクランチ気味のセッティングにしておきます。ブースターとなるエフェクターのセッティングはとにかくレベルを上げてあげる事。オーバードライブなどのエフェクターをブースターに使う場合はゲイン:1~2、レベル:7~8などです。
ゲインではなく、レベルで歪みの量を調節します。
ギター(ピックアップ)のパワーがない場合はブースターを使う方がいい
ギター(ピックアップ)自体の出力が低い場合、MESAのレクチファイヤーやPEAVEYの5150などのハイゲインアンプのゲインを上げても潰れてグシャっとした音になりがちです。
そんな場合もブースターを使うと解決する場合があります。
そもそも入力レベルが少ない信号を無理やり歪ませようとするので原形(元信号)を損なってしまいます。だから、アンプに入れる前に入力信号を増幅してやろうということです。
ですので、繰り返しますが、ポイントは原音をあまり変化させないよう、ゲインは極力下げたままレベルで「入力信号のみ増幅する」です。
マルチエフェクターで使うブースター
LINE6のPOD、ZOOMのG3n、BOSSのGTシリーズなど、アンシミュ付きマルチエフェクターでもハイゲインなサウンドメイクではブースター必須です。アンプ単体でゲインを上げるとほとんどのアンプモデルで低音が潰れてぐしゃっとなってきます。
ですので、実機同様前段にブースターとしてオーバードライブを刺すのがいいのですが、実際の使い方のようにゲインを抑えてレベルをあげるという使い方だと音がまとまらない場合もありますので、臨機応変にゲインも上げてあげてください。
経験上、PODとG3nはアンプのゲインを50~60程度にしてオーバードライブ(TS系など)のゲイン:レベルを30:50とかにする方が気持ちよく歪みます。
ブースターの選び方
入力信号(レベル)を上げられる物であれば何でもブースターになり得ます。
一般的にはオーバードライブのようなエフェクターを使用する事が多いですが、レベル調整付のグラフィックEQもそうですし、BOSSのCS-3のようにレベルつまみが付いたコンプレッサーもブースターにする事ができます。
音量を上げられる物は全部ブースターになり得ます。。。
その中で選ぶ基準としては、まず大きく二つ。
それは原音に忠実に(アンプのキャラクターを変えずに)ゲインアップをはかるか、音質(トーン)の変化も狙ってゲインアップさせるかです。
〇原音忠実型
XOTICのEPブースター、MXRのマイクロアンプのようなクリーンブースター系、もしくはオーバードライブでも比較的音色変化が少なく素直なBOSS SD-1やIbanez TS9など
〇トーン変化+ブースト
レベル付のグラフィックEQはブーストしたい周波数を調整したりすることもでき、音作りの幅が広がります。
おすすめのブースター
僕がこれまで使ったブースターの中でブッチギリで好きなのがBootLegのDr.Mid Rich(DMR1.0)です。
これには二つのツマミがあり、一つはブーストする周波数帯を調整し、もう一つでブーストするというシンプルな仕組み。
最安値はやはりサウンドハウスで、最近(2018年6月現在)だと16000円ほど。
Marshallメインで使う事が多い人は是非使って欲しいです。
ザクザクゴリゴリが簡単に作れてしまいますので、僕は常時ONでした(笑)
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