前回フロイドローズの調整について書きましたが、今回はシンクロナイズドトレモロの調整やクセについてです。
前回のフロイドローズの話はこちら
シンクロブリッジでもチューニングが狂う原因を押さえて対処すれば安ギターといえどもちゃんと安定してくれます。ある程度のパーツ交換も必要かもしれませんが。。。
チューニングが狂う原因第一位⇒ナット(トンマニ調べ)
多分ですよ?でもここを調整することで劇的に改善できる可能性が高いです。
ナットが原因でチューニングが狂うメカニズムはこちら。
ナットの摩擦が高いとチューニングが狂いやすくなるというわけです。
いくつかの対策方法がありますので症状に合わせてやってみましょう。
1.鉛筆を塗る
一番手軽なので最初に試して欲しい方法です。ナットの溝に2B以上の濃い鉛筆の芯をこすりつけましょう。まあ汚れますが効果はなかなかの物です。
2.専用の潤滑材を塗る
鉛筆はいやだという方は専用の潤滑材を塗り込むのもありというか、だいぶ評判いいですね。鉛筆の芯以上のヌルヌルが期待できます(笑)
↓↓↓↓こちら↓↓↓↓
3.溝の幅調整
ナットの幅が狭すぎて抵抗が増えているという事もあります。
ダウンチューニングにするために太い弦を張っている人も注意が必要です。0.42や0.46くらいであればともかく、それ以上の弦を張ったりするときはナット幅が狭くないか見ておく方が良いでしょう。
自分で溝切はできなくはないですが、不安な人はリペアに出す必要があります。
4.ナット交換
チューニングの安定性に特化したナットもあります。
ローラーナットやグラフテックのテフロンが出るナットがそうです。
私も以前使ってましたが、チューニングの安定感は抜群でございました。
↓↓↓チューニング安定性が高いナット↓↓↓
多少音変わりますがね。
私の場合は歪ませてゴギャーの人なので全然気になりませんでしたが(´・ω・`)
チューニングが狂う原因第2位⇒ブリッジ(トンマニ調べ)
ブリッジの中でも特にサドル部分
チョーキング程度じゃあまり影響がありませんが、アームでブリッジを動かすとサドルの摩擦もチューニングを狂わせる原因になります。
この症状については、ナットのところでも出てきた潤滑剤が効果ありなので是非お試しください。
そしてウィルキンソンなどの2点支持の場合はフロイドローズ同様スタッドとナイフエッジの精度も影響します。
こればかりはパーツの品質が物を言うところでメンテ云々じゃないので、ナットに問題ない状態でもチューニングが狂うのであればクセを把握したうえで付き合っていく事になるでしょうね。
せめて裏バネを強化スプリングにしてみるのも手です。
チューニングが狂う原因第3位⇒ペグ周り(トンry
ペグではなくペグ周りとなっているのはいくつか要因が考えられるからです。
ストリングスガイドの摩擦
ナットに鉛筆または潤滑油を使ったらついでにストリングスガイドにもつけておきましょう。
弦の巻き方です。
ポストに巻かれた弦が重なったりしてるのはNG。きっちりキレイに巻きましょう。さらに巻き数も注意が必要です。巻き数が多いほど弦のテンションが強くなると言われておりますが、巻きすぎるとたわみの原因になりますし、巻き数が少なすぎると緩んで外れたりもします。
一般的には3巻きくらいと言われてますが、確かにそれくらいが安定してていいんじゃないでしょうか。
ペグ
ポストが緩んでガタついてたりするとチューニングが…って言われてますけど凄い張力で引っ張られてるのでそこまで影響ないかなとか思ってしまいますが、きちんと締めておくに越した事はないですよね。
それよりも問題なのが、巻く部分。安ギターで時々見るのですが、弦を強く引っ張るとペグが回るやつがあります。これはもう完全にアウトです(笑)
ロトマチックタイプでネジが緩んでても起こる場合がありますので、ある程度の抵抗ができるよう↓のネジを締めときましょう。
以上、このあたりを押さえていればだいぶチューニングは安定すると思います。
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