ギターのクセを知れば調整が楽![フロイドローズ編]

ノウハウ

フロイドローズのようなロック式ユニットでもチューニング狂うじゃないかと憤慨してフロイド嫌いになった人多いんじゃないでしょうか。
弦交換めんどいですしね。。。

今回はフロイドローズでチューニングを安定させるための調整に関する内容を“ギターのクセ”に焦点を当ててお話したいと思います。

なお、本記事ではライセンス物など含めてナットでロックするタイプのブリッジを代表してフロイド~とかロック式~と呼称することにします。

パーツの確認ポイント

1.スタッドとナイフエッジ

フロイドローズのスタッドとナイフエッジ

チューニングの安定性に関してはここが一番重要じゃないでしょうか。
フロイドローズに限らず、ウィルキンソンなどの二点支持タイプのブリッジも同様です。
確認ポイントはスタッドとナイフエッジの摩擦の少なさ(接点の小ささ)と強度(硬度)。
接点が小さい方が摩擦が少なく、元の位置(チューニングが合っている位置)に戻りやすくなります。しかし、その分接点への負荷が大きくなりますので、傷がついたり欠けたりすると摩擦が大きくなって元に戻りにくくなります。

2.スプリング

フロイドローズブリッジのスプリング

スプリングも錆びてきたり、元々の品質だったりで伸ばした後に戻る力が弱くなるとチューニングが安定しなくなります。いろいろなメーカーから強度が違うスプリングが大体500円前後で売られているので、安定しないなと思ったら変えてみるといいかもしれません。

ただし、スプリングはある程度音に影響が出ます。ガッツリ歪ませる人にはあまり関係ないかもしれませんが、クリーン・クランチで今のトーンが気に入っているという人は…
フロイドローズの話してるのに歪ませない人なんかいないか(笑)

 

ロック式ブリッジのチューニングが狂う原因

フロイドローズなど、ロック式ユニットのチューニングが狂う原因の99%はアーミングを行った後、ブリッジが元の位置に戻り切れない事にあると思います。

フロイドローズでアームダウン

これはアーミングに限らず、チョーキングによってもブリッジは浮いてきますので、この時に戻り切れないという事もあります。

そして戻り切れない理由が何度も言っている以下2つ。

  • スタッドとナイフエッジの接点の精度
  • スプリングの品質(強度)

ギターのクセを掴む

ここで言う“クセ”とは、どのような操作をしたらどう変化するかという事です。
ちなみに私のギターFlavorの偽ウルフギャング(調整前)はアームダウンすると3~6弦が約1/4音下がりっぱなになります。1~2弦はほぼ影響なしです。

激しくアームダウンさせても緩やかなビブラートをかけてもおおよそこの結果は変わらず、大体↑のような感じにチューニングが変わってました。

そこで、毎回チューニングをし直すというわけでなく、アームを使い終わった後に軽くアームアップを挟むと、チューニングがほぼジャストに戻ります。
戻り切れなかったブリッジを手で戻してやる感じですね。

クセを知って使いこなす第一歩はこのようにギター個別の挙動を把握して対応することです。

クセがわかるとメンテも早いし安定度が増す

アーム操作以外にもいろいろクセの出どころがあります。
チューニングする時に一番影響が大きいところでいうと、ロックナットを締めた時にチューニングがどう動くかがあります。

ロックナットをつけていない状態でチューニングをキッチリ合わせても、ロックナットをしっかり締めるとチューニングが結構ズレたりします。
イライラしますね(笑)

この時にロックナットを締めたらどれくらいピッチが変わるかを把握していれば、最初からそれを見越してチューニングする事ができます。

私のギターの場合はロックナットを締めると5、6弦のピッチが10セント強下がるので、最初からその分高めにチューニングしておいてロックナットを締めたらちょうどよくなるように合わせます。

その他にはファインチューナーの初期値もギターに応じて変えます。
雑誌などでは、ファインチューナーは上下どちらにも回せるように半分の位置にした上でペグでチューニング…とありますが、私のギターはロック後はチューニングが下がる一方なので上げ9割、下げ1割くらいのバランスに最初から調整しております。

誰も教えてくれないロック式のチューニングのコツ

教則本やメンテ関連の本などでも見た事がないのですが、私が実践していてチューニングの安定度が増した方法をご紹介します。

こちらもギターのクセ次第ではありますが、ブリッジがどの状態にある時にチューニングを始めるかが大きなポイントになります。
具体的には…

  • アームダウンした後
  • アームアップした後

私のギターを例にとります。
・アームアップ後のチューニングの狂いは少ない
・アームダウン後、特に低音弦でチューニングが下がっている

つまり、アップ状態から戻る力は正常だが、ダウン状態から戻る力に問題がある。

こんなクセを持ったギターなのですが、ナットをロックした状態からアームダウン後にチューニングをした場合と、アームアップ後にチューニングした場合ではアームダウン後にチューニングした方が狂いが少なかった!という研究結果が出ました(´・ω・`)

こんな二十年くらい前の中国製安ギターでもクセを把握して調整すればしっかり安定してくれます。
メンテに出すと確かに早いですが、愛情持って自分のギターのクセを知るのもいいもんですよ。

ちなみにスプリングはGOTOHさんのこちらがおすすめ。

お気軽にコメントください

タイトルとURLをコピーしました